日本の漁業就業人口は年々減少しており、2019年には前年比5%減で15万人を下回っています。水産庁「水産白書」によると、1人当たりの漁業生産量および所得については増加傾向ではあるものの、今後も良質な国産水産物を消費者へ安定的に供給していくために、漁業就業者の確保と生産性の向上が必要になると言われています。
図:漁業就業数の推移
農林水産省「漁業就業動向調査」「漁業構造動態調査」を基に弊社作成
日本は水産物に恵まれており、全国各地に特産品となる美味しい水産物があります。しかし、その中には「なぜおいしくなるのか」理由がわからないものも存在しています。我々はこうした「なぜ」を衛星データを活用することで調査し、美味しい水産物生産の再現性を高め、新しい特産品開発による地域活性化が可能になるのではないかと考えています。また、近年赤潮による漁業被害も報告されていますが、衛星データを活用することで赤潮発生のリスクを把握することが可能となり、被害の軽減に繋げることができるのではないでしょうか。