農業のSX

わたしたちの食を支える農業ですが、就業者の高齢化や就業人口の減少といった課題を抱えており、今後の食料安定供給のためには同産業の効率化、生産性向上が必要であると考えています。

衛星データを活用することでこうした課題の解決に取り組む事例が日本でも報告されており、栽培環境や収穫時期の最適化など、衛星データを活用して管理コストを削減することが可能となります。また、経験と勘に頼っている部分をデータに基づく生産へと変えていくことで、おいしい農作物生産の安定性向上が可能になるのではないでしょうか。

基幹的農業従事者の推移

図:基幹的農業従事者の推移

農林水産省「農林業センサス」「農業構造動態調査」を基に弊社作成

例えば、お米のおいしさにはタンパク質の含有率が影響すると言われており、このタンパク質含有率には与える肥料の量や水田の土壌の性質が影響します。タンパク質含有率を衛星データを活用して推定することで与える肥料量を管理することが可能となるほか、稲の色合いをモニタリングすることで収穫時期を予測することも可能となります。こういったデータを活用して生産者の方々と共に栽培環境や収穫時期の管理・支援を行うことで、農業の効率化と美味しい農作物の安定生産に貢献していきたいと考えています。

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